$ 0 0 君から遠く離れた、ブラウン管のように冷たい青の世界で、ぼくは 溺れてゐます。君からぼくは 見えないでしょう。何故ならそれを、見たくないと願ってゐるから。そんな君を、ぼくは此処からずっと 眺めてゐました。青空。ぼくの内に閉じ込め、果てしなく 膨張する、。青空。雲が湧き出しては、そこから去って往く、。ぼくの内から旅立つ雲よ、願わくば 彼のうえに雨を降らせよ。青く冷たい粒子のような 雨を。